nehanリトリート開催日程

nehanリトリート「走馬灯を見る旅」

詳細はこちら

まだまだ生きる価値がある

nehanリトリート体験記

立花大輔さんインタビュー

立花大輔

札幌在住、WebマーケターとしてSNS広告の制作などを担当

「人生がつまらない」「死んでもいい」――そんな思いを抱えていた立花大輔さん。知人の紹介で参加した二泊三日のnehanリトリートで、彼はこれまでにない体験をし、母との関係を見つめ直すことで「まだまだ生きる価値がある」と語るようになりました。

リトリートに参加のきっかけ

今回リトリートに参加したきっかけは?

立花

知人から「死ねるやつだよ」と言われて(笑)、直感的に「面白そうだ」と思ったのが始まりでした。
もともと「人生が面白くない」「もっと全力で生きたい」「何かに没頭したい」と思いながらも答えが見つからず、モヤモヤしていました。よく「病気や死にかける体験で人生が変わる」と言われますが、自分からそこに行くのは難しい。そんなときに「一回死ねるリトリート」と聞いて、「これなら安全に死に近づけるかもしれない」と思ったんです。近づいたときに何かが見えるかもしれない――そう思って参加を決めました。

二泊三日の体験

実際に参加してみて、どんな体験でしたか?

立花

“死んだ感覚”はありませんでしたが、今までにない感覚を得ました。「自分の体や脳には、まだこんな秘密があったんだ」と驚きましたね。
特に印象的だったのは、森の中でのデジタルデトックス。スマホもPCも触れず、自分と向き合うしかない環境でした。呼吸のワークでは無意識に入っていく感覚があり、普段の生活では触れられない深い部分に届いた気がします。人それぞれだと思いますが、真理のようなものに近づける体験でした。

両親のワークでの気づき

特に印象に残ったワークはありましたか?

立花

一番大きかったのは両親のワークです。感情がむき出しになり、「母との関係は自分にとって重要なんだ」と気づきました。
僕は母子家庭で育ちました。母はいつも仕事で忙しく、僕や妹のために必死に働いてくれていました。その姿から愛は感じていましたが、触れ合いや旅行のような直接的な関わりは少なく、どちらかというと「我慢すること」が多かった。

子どもの頃から「甘えられない自分」で、何でも自分でなんとかしようとしてきました。そのため、親から本来受け取るべきものが欠けていたと思います。今回の気づきで、自分の性格や「人生がつまらない」「生きていても死んでいても同じ」という感覚は、家族との関係が影響しているとわかりました。リトリートを通じて、そこを見つめ直さないと拭えないと感じられたのは大きかったです。

母との関係の変化

リトリート後、どんな変化がありましたか?

立花

母との関わり方が少し変わりました。意図的ではないのに連絡が増えて、話しかけやすく、頼りやすくなったんです。リトリートでの気づきが自然とそうさせているんだと思います。
ちょうどリトリート中に母の誕生日だったので、その後一緒に回転寿司に行きました。そのとき「やっぱり自分にとって大切なのは家族だった」と正直に話し、「そういうつもりで旅行を計画したんだ」と伝えました。母は「よくわからないけど、家族を大事に思ってくれて良かった」と受け止めてくれました。
これまでなら「気持ち悪い」とか「怪しい」と言われてもおかしくないと思っていたので、すんなり受け入れてくれたことに驚きました。今までは「敵でも味方でもない、ただ育ててもらった人」という感覚でしたが、「母は味方だ」と思えるようになったのは大きな変化でした。

リトリートの最終シェアリングでの言葉

リトリート中、最後に行われたシェアリングで、立花さんはこう語りました。

7世代後になんか残せるもんないかな?って思えて、まだまだ気づいてないだけで生きる価値がいっぱいあったなと。それに気づけて良かったなと思います。僕の中で一番良かったなと思うのが両親のワークで。母について深く考えることができて、またもっと良い関係を築いていけそうな気がして、『早く会いたいな』『まだ元気なうちに沢山時間を共有したいな』とか。すごく生きる希望を持てる3日間でした。ありがとうございました。

まとめ

リトリート前は「人生がつまらない」「死んでもいいかも」と感じていた彼が、母との関係を見つめ直すことで「まだまだ生きる価値がある」と口にするようになった。
その気づきは、新しい家族の形を築く一歩となり、これからの人生を支える土台へとつながっていくのだろう。変化は現在進行形であり、その歩みがどのように広がっていくのかが楽しみだ。

ページ上部へ戻る