nehanリトリート開催日程

nehanリトリート「走馬灯を見る旅」

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【後編】
呼吸は、命そのものを思い出させる。
『生きてる!』という実感が人を変えていく

CROSS TALK

【後編】呼吸を通じて自分とつながる

田中利枝

ウェルネス事業部コーディネーター

名田憲史

ウェルネス事業部ディレクター

前編では「呼吸を通じて自分とつながる」ことを中心にお話を伺いました。
後編では、その先に自然と立ち現れてくる「命への信仰」や、リトリート参加者が体験する大きな変化について深掘りします。

呼吸から信仰へ

名田

呼吸に集中するって、思考や感情を脇に置いて「今ここ」に立ち返ることなんだね。

田中

そう。リトリートでは呼吸法を何度も繰り返すので、参加者は「呼吸とつながる感覚」を体感として持ち帰れる。だから日常で違和感や苦しさを感じた時にも、呼吸に意識を向けることで自分に戻れるようになるんです。

田中

思考や感情は雲みたいに立ち上がっては消えていくもの。
でも呼吸はずっと変わらず「今ここ」にある。そこに意識を向けると、心が引っ張られなくなるんです。

名田

なるほど。身体に主導権を取り戻すことが大事だってよく言われるけど、それも呼吸と関係している?

田中

そうです。身体はしばしば思考や感情の奴隷になってしまっている。
でも呼吸や五感を通じて身体に主導権を取り戻すと、自分自身とつながれる。そして「今ここに生きている」という感覚を思い出した時、自然と信仰が取り戻されると思うんです。この地球に生かされているということ、命そのものに対しての信仰です。

呼吸ワークによる変化

名田

nehanリトリートの大きなテーマのひとつは「呼吸法」だと思うけど、実際に参加者はどんな変化をしている?

田中

まず、呼吸のワークはすごくハードなんです。だからこそ肉体に意識が戻り、自分の身体感覚を思い出すきっかけになる。

田中

呼吸は生きていることをダイレクトに味わえる営み。
そして唯一、自分でコントロールできる身体の機能でもあるんです。
心臓や内臓は自分で動かせないけど、呼吸は意識的に変えることができる。リトリート前は「生きている意味が分からない」「いつ死んでもいい」と感じていた人が、「お母さんに電話しよう」と思ったり、「命を精一杯生きたい」と感じたりするようになるんです。中には「なんとなく生きていた」とか「緩やかな自殺のように日々を過ごしていた」という人もいます。
でも呼吸ワークを経て「俺、生きてるんだ!」っていう感覚を取り戻して帰っていく。

名田

それはすごいね。まさに「生きる喜び」に気づく体験なんだね。

田中

そう。呼吸を通じて身体感覚を取り戻すことで、生を圧倒的に感じられる。
そして「生きていること」への感謝や尊さに気づけるんです。

現代人と命の尊さ

名田

現代人って、「なぜ生きてるんだろう」って感覚を抱えている人が本当に多い気がするよね。

田中

そうなんです。呼吸や命、生きていること自体が「当たり前」になりすぎて、もはや意識が向かないんですよね。

名田

例えばご飯を食べられることだって、本当はすごくありがたいこと。
自分でゼロから作ろうとしたら畑を耕して、収穫して、料理して…と大変。
でも現代社会ではそれを誰かが担ってくれて、私たちは簡単に食事を手に入れられる。
当たり前になりすぎると、本当に大切なものを見失ってしまうよね。

田中

そう。お風呂に浸かっていても「仕事のこと」を考えていたらリラックスできないように、
「今ここ」に意識がないと、どんなに豊かな環境にいても本質的な充足は得られない。

田中

だからリトリートに来る人たちの中には、特に頭を使う仕事をしている人に多いけれど、
「なんで生きてるのか分からない」という感覚を抱えて訪れる人が一定数います。

田中

でも呼吸を通じて身体感覚を取り戻すと、「俺、生きてる!」っていう感覚を思い出せる。
人間味を取り戻して、日常に帰っていけるんです。

田中

まず「自分が呼吸をしている」ということに気づくこと。 普段は無意識にしている呼吸に意識を向けて、「呼吸をしている自分」に気づくことです。

POINT呼吸を通じて「生きている実感」を取り戻すことは、命の尊さや生きる喜びに気づくことにつながる。

nehanリトリートが目指すのは、一人ひとりが「本当の私」と出会い、命をまるごと愛せるようになる体験です。

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