リトリート詳細

「走馬灯を見る旅」2泊3日のnehanリトリート

詳細はこちら

自分って、やっぱり寂しかったんだと気づいた

nehanリトリート体験記

外崎雄斗さんインタビュー

外崎雄斗

38歳|ゲストハウス経営|北海道在住

nehanのリトリートでは、何か新しい答えを外から与えるのではなく、自分の内側で起きていることに、静かに気づいていく時間を大切にしています。

「なんで、身近な人に限って優しくできないんだろう」

父親や息子にきつく当たってしまう理由が分からず、そのヒントを探すために、2泊3日のリトリートへ参加した外崎雄斗さん。

そこで気づいたのは、これまで言葉にしてこなかった、自分の中にある「寂しさ」でした。

身近な人に限って、優しくできない

外崎さんがリトリートに参加した理由は、父親や息子との関わり方にありました。

近い存在だからこそ、つい自分の正しさをぶつけてしまう。きつく当たってしまったあとで振り返っても、なぜそうなるのかは、自分でもよく分からなかったと言います。

外崎

なんで身近な人に限って優しくできないんだろう。特に僕の場合は、父親とか息子に対してきつく当たりがちで。自分でもなんでそうなのか分からなかったので、そこのヒントが見つかればと思って参加しました。

人との関係を変えたいと思っても、相手の言動ばかりに意識が向いていると、自分の内側で何が起きているのかは見えにくいものです。

リトリートの3日間、外崎さんは外から入ってくる刺激を減らし、自分の感覚と向き合っていきました。

理由は分からないのに、涙が出てきた

二日目の呼吸法の最後、外崎さんの目から、突然涙が流れました。

何か特定の出来事を思い出したわけでも、映像が浮かんだわけでもありません。それでも、涙は自然に出てきました。

外崎

二日目の呼吸法の最後に、自分でも分からない涙が出てきたことです。ちょっと悲しいような、嬉しい涙ではないような感じがしたんですけど、終わったあとはすっきりしました。心が洗われたような感覚はありました。

感情は、いつも頭で説明できる形で現れるとは限りません。

理由を決めつけず、出てきたものをそのまま感じる。その時間の中で、これまで触れずにいた感情が、少しずつ輪郭を持ちはじめます。

「自分って、やっぱり寂しかったんだ」

外崎さんはこれまで、自分の中にしまっていた感情と、あらためて向き合うことをしてこなかったと話します。

母が倒れたときも、「言ってもしょうがない」と、その気持ちを言葉にせずにいました。けれどリトリートの中で、その奥にあった感情に気づきます。

外崎

自分のしまっていた感情に向き合うことを、今までしていなかったんです。今回、「自分って、やっぱり寂しかったんだ」って。言ってもしょうがないと思って言わないでいたんだけど、やっぱりそれが寂しかったんだろうなっていう感情に気づけました。

強く振る舞うことで守ってきたものの内側に、寂しさがあった。

そのことに気づくのは、自分を弱くすることではありません。むしろ、今まで見ないようにしていた自分の一部を、ようやく自分で受け止められた瞬間だったのかもしれません。

自分の痛みに気づくと、人の痛みも見えてきた

三日目の呼吸法では、「誰かを思って呼吸して」という案内を聞いたとき、息子の姿が浮かび、再び涙が流れました。

呼吸法を終えたあとに残ったのは、温かい光の中にいるような安心感でした。

外崎

みんな何かしら苦しさや悲しさを持っていて、それを安心させられるような、太陽の光のような存在に自分もなれたらなって。そう思えたのが、三日目の体験でした。

自分の痛みに触れたことで、外崎さんのまなざしは、自分だけでなく周囲の人にも向かっていきます。

外崎

自分の痛みに気づけたのが一番なんですけど、周りの人の痛みも知れたというところで。ちょっとは優しくなれているんじゃないかなと思います。

それは、参加前に感じていた「身近な人に優しくできない」という悩みに対する、外から与えられた答えではありません。

自分の中にあった痛みを知ったからこそ、相手の中にも、その人なりの痛みがあるのかもしれないと思えるようになったのです。

父親の苦しさを、想像できるようになった

参加前、外崎さんは父親のせっかちなところや、嫌味のように聞こえる言葉に、苛立つことがありました。

リトリートを終えた今、その見え方にも変化が生まれています。

外崎

父は、特に小さい頃から、めちゃくちゃ苦しんで生きてきたんだなということが、なんとなく想像できたんです。だから、そういう気持ちで、慈しみのような気持ちで見られるんじゃないかなという予想です。

相手の行動をすぐに肯定できるようになった、ということではありません。

ただ、その行動の奥にも、その人が抱えてきたものがあると想像できるようになった。その小さな変化が、家族との関わり方を少しずつ変えていくのかもしれません。

悩みがないと思っている人こそ

最後に、どんな人へこのリトリートを届けたいかを尋ねると、外崎さんはこう答えました。

外崎

悩みがないと思っている人こそ、参加してほしいですね。

自分では悩みだと思っていなくても、強がることで見ないようにしてきた感情や、言葉にできないまま残っている想いがあるかもしれません。

そして、昔の自分のような人へのメッセージを聞くと、外崎さんは少し考えてから、短くこう話しました。

外崎

強がらないで、自分の感情を大切にして。

nehanのリトリートは、無理に感情を引き出したり、特別な変化を起こしたりするための場所ではありません。

日常から少し離れ、ただ静かに自分の内側を見つめていく。その中で、これまで気づいていなかった自分の気持ちに、自分の力で出会っていくための時間です。

POINT「悩みはない」と思っているときほど、自分の感情を置き去りにしていないか、立ち止まってみる。
その小さな時間が、自分にも、身近な人にも、少し優しくなるきっかけになるかもしれません。
ページ上部へ戻る