この記事の要点
- 死生観ワークショップは、死を題材に「今をどう生きるか」を考える体験の場です。大きく4つの型があります。
- 怖さは想像の最中に来ることが多い。途中で止めてよい場なら、重くなりにくいという人が多いです。
- 選ぶ物差しは「主催者の経歴・途中で断れるか・料金とキャンセル・終わった後のフォロー・呼吸法の強さと付き添い」の5つです。
「怖くなったら、どうしよう」。申し込み画面の前で、指が止まる。その心配は、まっとうです。怖さの出どころを知るだけで、選び方はぐっと楽になります。
死生観ワークショップって、具体的にどんなことをするのですか?
大きく4つの型があります。想像で死に近づく「死の体験旅行®」。語る「デスカフェ」。書く型。そして、体から入る型です。
死の体験旅行®
欧米のホスピスで医療従事者向けに開発されたプログラムがもと。自分の最期を順に想像していく。
デスカフェ
お茶を囲み、死について自由に話す。正解を出す場ではない。
書く型
手紙や問いに書いて答える。自分の言葉が紙に残る。
体から入る型
呼吸や音で、考える前の感覚から向き合う。
場所はお寺、大学の公開講座、民間のイベントとさまざま。入口は違っても、たどり着く問いは同じ。「今日をどう生きる?」です。
死の体験旅行®では、場で何が起きるのですか?
自分が亡くなるまでを、順に想像します。大切なものが、1つずつ手元から離れていく進行です。終わると「今日まだ残っているもの」が見えてきます。泣く人も、黙る人もいます。反応は人それぞれで、どれが正しいということはありません。
細かい手順は書きません。先に知ると、場での驚きが薄れるからです。
怖くなったり、落ち込んだりしませんか?

怖さは想像の最中に来ますが、止めてよい場なら重くなりすぎない、という人が多いです。
- 想像の最中死を思うと体が先に反応し怖さが来る
- 止めてよい進行役が最初に言い、途中で休める
- 終わりに話す残った気持ちを言葉にして出す
- 静かで帰る重さより生きているものが残る
終わりに話す時間があれば、「静か」で帰る人が多い。今つらい渦中にいるなら、時期をずらしていい。逃げではなく、順番の話です。
講義型と体験型では、参加者の反応が違うという報告があります(出典参照)。知識で得た安心と、場で体が感じる静けさは別のものだ、と感じる人もいます。怖さの正体は死を意識する怖さと優先順位にも書きました。
FREE PROGRAM
身体から、人生を見つめ直す入口へ
下のボタンから進み、メールアドレスとLINEをご登録いただくと、無料のオンライン講座を受けられます。記事では届けきれない“実際のやり方・体験”は、その講座でお伝えしています。
ご登録は無料・いつでも解除できます。リトリートは医療行為ではありません。体験には個人差があります。
自分に合うワークショップは、どう見分ければいいですか?

話したい人はデスカフェ。書きたい人は手紙の型。頭で考えすぎて止まらない人は、考える道具をいったん置ける体の型。合わなければ、別の型を試せばいい。
どの型でも、戻ってくる問いは同じです。何を残すか、何を置いていくか、今日をどう使うか。問いの立て方は死生観を変える3つの問いにまとめました。
POINT
合う・合わないは「正しさ」の話ではなく、入口の相性の話。1回外しても、次の型でいい。
参加する前に、一人でできることはありますか?
3つあります。残したい3つを紙に書く。死を思ったときの体の感じを1行記す。家族や友人に、死の話題を一度小さく出す。これだけで、場での気づきが深くなりやすいです。何を書けばいいか迷うなら、死ぬとき後悔しない生き方の問いから1つ選んでも構いません。
自分で考えるのと、専門家と話すのと、場に参加するのは、何が違いますか?

いちばんの違いは、他人の死生観に触れて自分の答えが揺れるかどうかです。
| 方法 | 向くところ | 弱いところ |
|---|---|---|
| 自分で考える | いつでも無料 | 同じ結論をなぞりやすい |
| 専門家と話す | 深く扱える | 死の話題を扱う人は限られる |
| 場に参加する | 他人の死生観に触れ、自分の答えが当たり前ではなくなる | 日常に戻ると薄れやすい |
| 数日のリトリート | 数日離れて体と意識から向き合う | 時間と費用がかかる |
一人では、答えが一つに固まりやすい。たとえば隣の人から「家族より自由を残した」と言われたら、自分の答えが揺れる。その揺れは、場で起きやすいものです。
安全な場を選ぶには、何を確認すればいいですか?

申し込む前に、次の5つを聞きます。
- 主催者の経歴(死を扱ってきた背景があるか)
- 途中で断れるか、休める場所があるか
- 料金とキャンセルの条件
- 終わった後のフォロー(話せる時間や連絡先)
- 呼吸法を使うなら、その強さと付き添いの有無
答えがあいまいな場は避ける。深く入る場ほど、出口の作りが要るからです。
一度は気づいたのに、日常に戻ると元通りになってしまいます。どうすればいいですか?
数時間の場で得た気づきは、日常の速さに負けやすい。気づきが弱いのではなく、引き戻す力が強いだけで、意志の問題ではありません。戻ってしまう人には、数日離れて向き合う自己変容リトリートという手段があります。
nehanの走馬灯をみる旅は、山梨県小淵沢で2泊3日。帰ってからの14日間に、1つの変化を日常へ持ち帰ります。向くのは、死の体験旅行®を試して「もっと深く、体から」と感じた人。いきなり2泊3日でなくてよく、まず半日の場を1回試してから決めてよいのです。いま強いつらさの渦中にいる人や、まず話して整理したい人は、デスカフェからのほうが合います。
詳しくは走馬灯をみる旅とはとプログラム案内、関東から2泊3日で生き方を見つめ直す、参加した人の話は体験談に。
FAQ
Q: 死生観ワークショップは、何歳くらいの人が参加していますか? A: 年代やきっかけは場によってさまざまです。看取りや病気がきっかけの人も、生き方を考えたい人もいます。
Q: 宗教的な話になりませんか? A: 場によるので、進行役の立場を事前に確認すると安心です。
Q: いきなり2泊3日のリトリートに行っても大丈夫ですか? A: 半日の場を1回試して「もっと深く」と感じてからで十分です。今つらい渦中なら、時期をずらしましょう。
死にたい気持ちが強いときは、場より先に、話せる窓口があります。いのちの電話(0570-783-556、10時〜22時)、よりそいホットライン(0120-279-338、24時間)。番号や受付時間は変わることがあるので、厚生労働省の[まもろうよ こころ]でも確かめられます。一人で抱えなくて大丈夫です。
本記事は一般的な情報であり、医療上の助言ではありません。効果には個人差があります。体調に不安がある場合は専門家にご相談ください。
FREE PROGRAM
身体から、人生を見つめ直す入口へ
下のボタンから進み、メールアドレスとLINEをご登録いただくと、無料のオンライン講座を受けられます。記事では届けきれない“実際のやり方・体験”は、その講座でお伝えしています。
ご登録は無料・いつでも解除できます。リトリートは医療行為ではありません。体験には個人差があります。
出典・参考
- Vargo, M. E., & Batsel, W. M. (1984). The reduction of death anxiety: a comparison of didactic, experiential and non-conscious treatments. British Journal of Medical Psychology, 57(4).
- Durlak, J. A., & Riesenberg, L. A. (1991). The impact of death education. Death Studies, 15(1).